地域の風俗研究のため、古民具の収集もしている。 以前農家の倉庫にあった「えんつこ」(嬰児籠)を友人の倉庫に預けてあるのだが、おもわぬお客さんが使っているとの報告があり、早速見に行ってきた。えんつこの中にはなんと、まだ目の開かない子猫が3匹生まれていたのである。まさに猫嬰児籠かな。30数年ぶりで子猫の赤ちゃんを見た。以前も確かえんつこのような記憶がある。猫が子育てするのに最適なのだろう。しかし、赤ちゃんはかわいいものだ。触ると親猫が世話をしなくなる可能性があるので、我慢して見るだけにしておいた。さて何を隠そうギリギリ私の年代も、えんつこであやされた世代である。子猫の赤ちゃんをほほえましく見つめながら、妙に懐かしい感じがした。
|